Amazonは、世界中に手を伸ばす巨大な物販企業です。
取り扱っている商品の数はそれこそ星の数ほど存在しています。
一方、それほどの大企業にも関わらず、個人での商品販売が簡単なのは、非常に大きな利点といっていいでしょう。
ただし、アマゾンは物販の代理企業というだけではなく、アマゾン自らも物販企業として販売を行っています。
そこで問題になるのが、アマゾンが正式に取り扱っている商品の個人販売でしょう。
ここでは、そんなアマゾンが直接販売している商品の個人的な扱いについてまとめていきます。
AmazonがApple製品の正規代理店契約を開始
2018年11月11日のことです。
アマゾンはAppleと正規代理販売店契約をしたことを発表しました。
このことは、アマゾンでアップル製品の販売している業者に同時に通達されたものであり、多くの人にとっては青天の霹靂だったようです。
これ自体はアマゾンが正式に取り扱う商品が広がったというだけの話であり、別段販売者が困ることではないと思うかもしれません。
しかしながら、このニュースにはひとつの問題がありました。
それは、アマゾンが発表したところによると、「非認可のアップル製品販売業者をアマゾン市場から追い出す」という点です。
わかりやすく言うと、Appleから正式に許可を受けていない販売業者は、アマゾンでアップル製品を取り扱うことができなくなります。
2018年1月4日まではこれまで通り販売ができるものの、それ以降の販売に関しては基本的に禁止される、と考えていいでしょう。
なぜこんなことになったのかといえば、それはアマゾンとApple間の契約があったからです。
アップルがアマゾンを正規の代理販売店として認める見返りに、Apple側の利益にならない、中古販売業者を締め出すわけですね。
では、2019年1月4日以降、アマゾンにおけるApple製品はどのような扱いを受けるのでしょうか。
以下に、アマゾンにおけるApple製品の今後について紹介しましょう。
基本的に定価での販売になる
各地におけるAppleの正式販売店を見てみると、その値段は基本的には定価です。
例え割引をされているとしても、それは何らかのキャンペーン、独自の割引プランであることがほとんどだと思います。
一方、Appleと正式契約前のアマゾンでは、古い機種のものや中古品は定価より安く販売され、逆に最新機種、希少な機種は、定価よりも高く販売していることがありました。
2019年1月4日以降、こうした値段の「ぶれ」はほぼなくなり、ほぼ定価販売に一本化されると考えられます。
中古販売に許可が必要になる
今回のアマゾンにおける変更は、決して、アップル製品の中古品をアマゾンの市場から一掃するものではありません。
メールに通達された文章によると、「非認可の業者は販売が不可能になる」と書かれています。
つまり、裏を返せば、Appleから認可された業者は今まで通り中古販売を行うことができるのです。
Appleから認可を受けるためには?
Appleからどのようにすれば販売代理店の認可を受けることができるのか、という点は現時点では不明になっています。
アマゾンは「中古販売を行いたい場合はAppleにお問い合わせください」と述べているので、2019年1月4日までの、どこかのタイミングでApple側から何らかの形で声明があるはずです。
ただ、ある程度参考になる事象として、Appleが修理業者に課している制限があります。
というのも、Appleは認可している修理業者にのみ商品の修理を認めており、それ以外の修理業者の修理は保証の対象外とし、認めていないのです。
さらに、認定された修理業者は特定のデバイスのみ修理することができ、そのうえで多くの制限が課せられています。
それだけではなく、Appleにお金を支払わなければ正式な修理業者になることはできません。
中古販売業者と修理業者は、野放しにしておくとApple側の利益にならないという共通点があります。
つまり、アマゾンの中古取り扱い業者に関しても、修理業者と似たような制限が課せられる可能性が高いと考えられるでしょう。
具体的には、「正式な中古販売業者になるために金銭がかかる(あるいは販売するごとにApple側に金銭を納める必要がある」「販売価格、販売する機種に制限がかかる」といった具合です。
では、中古販売業者が今まで通りApple製品を販売することは不可能なのでしょうか。
以下では、2019年1月4日以降、アップルの認可を受けずに中古Apple製品を販売する方法を紹介します。
「メーカー、卸業者から仕入れて」請求書を利用する
Amazonでは以下の請求書を出せば出品許可を得ることが出来ます。
条件は以下のうようになっています。
- 2018/05/17以降(180日以内)
- 出品者の名前と住所が含まれている
- メーカーまたは卸業者の名前と住所が含まれている
- 請求書に記載されている商品は、承認申請をしている商品カテゴリーに関連している必要があります。
- 価格情報を省略(任意)
- 合計10点以上の商品の購入を明記すること
- Amazonが申請時に通知された企業に連絡し、提出書類を検証する場合があることをご了承ください。
この情報が入っている請求書を提出したら審査に通る場合があります。
しかし一度では通らない場合や審査に落ちてしまっても理由は教えてもらうことはできないです。
そういった難しさはありますが実際に審査通過することは出来るの試してみるのは良いでしょう。
他の場所で販売をする
前述した点から、2019年1月4日以降、アマゾンでアップル製品を取り扱うことは、アップルの許可がない限り不可能です。
よって、アマゾン以外で販売を行わなければなりません。
日本の通販業者でいえば「楽天」などが有名ですが、「メルカリ」「ラクマ」といったフリマアプリを利用するのもいいでしょう。
まとめ
アマゾンで今まで通りApple製品を取り扱うタイムリミットは、2019年1月9日までです。
それまでに、Appleからアマゾンにおける正式な中古取り扱い業者になれるノウハウが発表されるでしょう。
ただ、正式な中古取り扱い店は多くの制限があることが予想されるため、もし今まで通り販売を行いたいのなら、他のサイトで販売を行ったりといった、何らかの工夫が必要です。
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