アマゾンでものを売るときに大変なのが、ひとつひとつの発送です。
住所を書いて、配送業者にもって行き、それから必要事項を記入して……となると、取られる時間は甚大なものがあります。
そんなときに活躍するのが、アマゾンFBAです。
これはアマゾンが管理している倉庫で、在庫の保管と発送を自動で行ってくれるという素晴らしいシステムになります。
大口出品者であれば誰でも利用できるので、実際に利用している方も多いようです。
しかしながら、もちろん完全に無料というわけではありません。
FBAを利用するためには、いくらか利用料金が必要なのです。
ここでは、そんな利用料金の一部である保管手数料と、もうひとつの利用料金である配送代行手数料についてまとめていきたいと思います。
FBAの保管手数料とは? いくらくらいになるの?
保管手数料とは、アマゾンがFBAでものを保管している限りかかる手数料のことです。
在庫になっている期間が長ければ長いほど請求額も増えていきます。
なぜ手数料をとるのかといえば、手数料を取らないと自宅の倉庫代わりに利用する人が増えてしまい、不良在庫として倉庫がパンクしてしまうからです。
保管日数に応じた手数料を取ることによって、なかなか売れない商品の保管を咎め、倉庫のスペースを確保しているわけですね。
手数料は毎月末〆で請求され、売り上げから回収されるか、もしくはクレジットカードを介して請求されます。
実際の値段はセラーセントラルから確認できるので、今まで気にしたことがない人は一度確認してみてくださいね。
では、実際にかかる手数料はどのようにして求めればいいのでしょうか。
アマゾンFBAの保管手数料は、以下の計算式で導くことができます。
¥8.126 × {商品の「縦×横×高さ(cm)」] ⁄ 1000}×[保管日数 ⁄ 当月の日数]
計算式だけ見てもいまいちわからないと思うので、具体的に計算をしてみましょう。
例えば、縦が10cm、横も10cm、高さが50センチメートルのプラモデルをアマゾンに
1カ月間保管するとしましょう。
これを計算式に当てはめると以下のようになります。
8.126×(10×10×50)/1000×30/30=
これから答えを導くと、40.63となり、端数を切り捨てると毎月40円の保管料がかかります。
ただ、毎回新しい商品を仕入れるたびにこの計算をするのは面倒ですよね。
FBA料金シュミレーターとは売値と仕入れ値を打ち込めば手数料を計算することが可能になります。
FBA料金シュミレーターと検索して、手数料を確認したい商品名を打ち込んで商品画像を選択してください。
商品の仕入れ値と販売値を打ち込み計算をクリックすると、
FBA(Amazonから出荷)手数料のところに「月額保管手数料」と「配送代行手数料」の合計の数字が確認出来ます。
なお、「長期保管手数料」というものもあります。
これは、6ヶ月以上売れ残っている商品に対して追加で請求される手数料です。
計算式は先ほどの計算式の8.126の部分を174.85に変え、日数の部分を省いた式で導くことができます。
よほどの高額商品でなければ6ヶ月以上売れないということはないと思いますが、
もし6ヶ月以上売れ残るような在庫を抱えているのなら、すぐに返送するか、格安の値段で捌いてしまったほうがいいでしょう。
Amazonのほかの手数料は?
アマゾンの手数料は、FBA保管手数料だけに留まりません。
ほかにも、配送代行手数料というものがかかります。
配送手数料の区分は細かくわかれており、これには商品の重さ、大きさ、値段が関わってくるようです。
詳しい説明はアマゾン公式が解説していますが、簡単に説明すれば、「大きいもの」は相応の手数料がかかります。
ただ、「特殊大型区分」と呼ばれる、家電、家具といったものでも取られる手数料は最大で1250円です。
小型商品は大体140円前後の配送手数料がとられます。
なお、例外が大型ではない高級商品です。
この商品は手数料がゼロになっており、配送手数料に関しては一円もとられることはありません。
それに加えて、アマゾンから返送する場合、所有権を放棄する場合も手数料がかかります。
返送する場合は小型の場合51円、大型の場合103円が一個につきかかるようです。
所有権の放棄をする場合は、前者が10円、後者が21円の手数料がかかります。
なお、小口出品者であってもアマゾンからは1回あたり100円の手数料がかかるという点も忘れてはいけません。
いずれにしても、アマゾンで商品を販売するためにはいくらかの手数料がかかるのです。
手数料を安くするためには?
手数料を安くするためには、売る商品の種類を工夫しなければなりません。
前述した通り、アマゾンのFBA手数料は大きさ、重さをもとに算出しています。
よって、小さい商品を大量に販売するか、小さいけれど利益率の高い商品を販売するのがいいでしょう。
もちろん、回転率が非常にはやい商品を狙って仕入れるのも1つの手です。
保管日数が短ければ手数料は安く済みますし、売り上げもあがるからです。
また、どうしても手数料をかけたくないのならFBA利用を諦めて自社発送を試してみるのもいいでしょう。
多少手間はかかりますが、
アマゾンから月額、もしくは決済手数料をとられることはありません。
まとめ
アマゾンでFBAを利用するためには、発送手数料および、保管手数料の両方がかかります。
どちらの手数料も大きさと重量を基準にしているため、
小さくて軽い商品であればあるほど保管手数料は安いものになるでしょう。
なお、手数料が嫌な場合はFBAを利用しないという手もありますが、大量に取り引きをする場合や、取り引きを自動化したい場合はFBAを利用しない手はありません。
商品の取り引き数がそれほど多くないのであれば自己発送をしてもいいと思いますが、そのあたりは実情にあわせた選択をしていきましょう。
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