アマゾンは、逐一様々な機能を拡充しています。
世界有数の大企業だけあり、その機能追加のはやさは通常の通販サイトの比ではありません。
そんなアマゾンが追加した機能のひとつに「梱包準備サービス」というものがあります。
FBAを利用している人はその字面でどんなサービスなのかなんとなく把握できると思いますが、中にはいまいち内容がわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここではアマゾンが提供している梱包準備サービスについて、その価格や内容についてまとめていきたいと思います。
FBA梱包準備サービスとはどんなサービス?
簡単にいえば、アマゾンを利用して発送する際、アマゾンの倉庫が代わりに梱包してくれるサービスです。
というのも、アマゾンは利用規約で「必ず梱包しなければならない商品」が設定されており、それに該当する商品であれば必ず梱包する必要があります。
具体的に梱包しなければならない商品は、「壊れやすい商品」「液体、粉状の商品」「セット販売されている商品」「小型の商品」「とがった部分のある商品」「景品付きの商品」「医薬品および化粧品、医療機器」の7つです。
特に多いのが「壊れやすい商品」で、家電を扱う場合はもちろん、その他様々な物品がこれに該当します。
実際に梱包作業をやってみると、出品者側で袋を入れ、エアキャップ(いわゆるプチプチ)で梱包、ラベルを張ってFBAへ発送、という形になるのです。
ここまでしなければいけない理由は、もちろん商品の品質を保持するためで、アマゾンの信用を損なわないようにするための措置だといえるでしょう。
しかし、実際に行ってみると字面よりもはるかに面倒くさいのがこの梱包業です。
特に大量の取引先を抱えている場合は、梱包作業だけで数時間以上取られることもあります。
エアキャップも購入する必要がありますし、取引のほとんどが梱包を要する商品である場合、作業にかかる時間とコストはバカにならないものがあるといっていいでしょう。
そこで、それをアマゾンがすべて代行しますよというのが機能拡張によって登場した梱包代行サービスなのです。
このサービスを利用するのであれば、梱包作業に時間を取られる必要はありません。
売る商品を決めたら、いつも通り納品プランを作成し、商品を段ボールに詰めたら、あとは発送するだけです。
このように、出品者の手間を大幅に軽減することができるのがこの梱包準備サービスだといえるでしょう。
梱包準備サービスの値段は?
サイズと「それが何か」によって異なります。
基本的に、商品ラベルを張り付けるサービスは標準が20円、大型が50円で、これはオプションです。
梱包準備の金額は商品のカテゴリによって異なっていますが、最大は90円、安ければ20円で済みます。
つまり、梱包準備サービスは一回につき最低40円、最高140円が追加でかかると思えばいいでしょう。
ちなみに、梱包作業が高額なものは破損しやすい商品、液体、粉状商品、アパレル系の商品です。
これらは梱包準備に多少なりとも時間がかかるため、ふつうのものよりも40円高く値段が設定されているようですね。
このように、ひとつあたりの値段に関してはそれほど高額ではありません。
しかし、ひとつにつき1回お金がかかるので、月に30個ほど取引をするのであれば、平均して2100円ほどの料金がかかります。
自分がどの程度取引を行うのか、自由にできる利益はどれくらいなのか、梱包作業にどの程度時間を取られているのかという点を考慮しましょう。
梱包準備サービスの使い方は?対応している商品は?
梱包準備サービスを利用すると決めたら、 しましょう。
「商品の梱包」というページがあるので、そこにアクセスし、「どこで梱包しますか?」という欄を「Amazon」に設定します。
すると、このサービスを有効にするかどうか問いかけられるので、「はい」をクリックしましょう。
その後、商品の納品プランを作るときにアマゾンで商品を梱包するか、あるいは自宅で梱包するか選ぶことができるようになります。
あとは段ボールに詰めて商品を送りましょう。
問題がなければ送った商品をアマゾンが梱包し、購入者へ送り届けてくれるはずです。
なお、梱包サービスを使うことができる商品には限りがあります。
基本的には新品、中古、商品タイプを問わずすべての商品を梱包してもらうことができるのですが、唯一、「読み取りバーコードがない商品」は梱包してもらうことができません。
特に多いのが、中古商品で箱にバーコードがついており、その箱を紛失してしまった場合です。
この場合は自分で梱包を行わなければならないので注意しましょう。
それに加えて、バーコードが汚れや破損によって読み取れない状態になっている時も梱包をしてもらうことができなくなります。
また、自分で作ったセット商品も、個別の商品にバーコードがあったところで売り払うことはできないので注意しましょう。
ただ、その要件を満たせばアマゾンで販売できるものであればなんでも梱包してくれるようです。
アマゾンの梱包準備サービスを利用する際に注意すべき点は?
以上のようにアマゾンの梱包準備サービスはとても便利です。
しかし、コストがかかるということ以外にも、いくらか注意しなければならない点があります。
第一に、在庫の反映に少しだけ時間を要するという点です。
通常であれば商品をFBAに納品した段階で在庫に反映されるのですが、このサービスは順番に梱包を行うため、在庫に反映されるまで時間を要することがあります。
特に、トレンドの商品や一時的に高額がついている商品などはかかった時間だけ利益が落ちてしまうことも多いので、自分で梱包したほうがよいこともある、という点に注意しましょう。
第二に、納品の不備があると余計に納品が遅れてしまうという点です。
このあたりは通常の梱包にもいうことができますが、商品の事前チェックはできる限りしましょう。
まとめ
アマゾンの梱包準備サービスは、その特性をしっかりと把握することができれば大変有用なサービスです。
経費も含めてメリット、デメリットがあるので、それを考えたうえで利用するかどうか選びましょう。
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