AmazonのFBA在庫の返送方法を解説!所有権の廃棄についてもあわせて説明。

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アマゾンのFBAは、非常に便利なシステムです。

 

そんなFBAですが、手続きの面でややこしい要素があるのもまた事実です。

 

アマゾンのヘルプは大手の割には不親切で、知らなければ損してしまう要素を小さく書いていたりします。

 

そんな要素のひとつがFBAの在庫を返送・あるいは所有権を放棄する方法です。

 

普段はあまり意識しない要素だからこそ、この点を知っておかないと痛い目を見る可能性もあります。

 

ここでは、重要な要素であるFBAの在庫を返送、所有権の破棄の方法とその詳細についてまとめていきましょう。

 

FBAの在庫を返送・在庫処理をするのはどんなとき?

 

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在庫を返送・所有権の破棄しなければならない、大きな理由は「長期保管手数料」が課せられてしまうことでしょう。

 

おおよそ1年間売れていない商品は不良在庫とみなされ、アマゾンに保管するだけでも手数料がとられるようになってしまうのです。

 

しかも、そこまで売れなかった商品ですから、よほど単価の高い商品でなければ、保管手数料のせいで赤字になってしまうことすら考えられるでしょう。

 

よって、赤字になる前に自己発送に切り替えるために返送、あるいはそのままアマゾンのほうに破棄をお願いするのです。

 

ほかに多いのが、『返品』された商品が販売不可になっている状況などが考えられます。

 

というのも、アマゾンの規約上、たとえ返送された商品であっても、開封された場合は中古品となり、新品の商品として扱うことができないからです。

 

よって、返品された商品は「販売不可」商品となってしまうので、出品者が返送して再度出品するか、所有権を放棄するのか選ばなければなりません。

 

また、当然ながら物販ビジネスから撤退する場合、アマゾンではなく別の場所をメインの販売場所とする場合など、アマゾンから商品を撤退させなければならない状況は色々あります。

 

ほかにも出品者側のミスで商品のコンディションを間違えてFBA倉庫に送ってしまった場合も、返送の手続きをしなければなりません。

 

しかしいずれにしても、方法を知らなければ何もできないでしょう。

 

そこで、ここではアマゾンの在庫所有権の放棄、返送の仕方についてまとめていきたいと思います。

 

アマゾンの所有権放棄、返送の仕方! 手数料は?

 

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FBAの返送、あるいは所有権の放棄を行うには、「セラーセントラル」から行います。

 

セラーセントラルにサインインしたら、商品のSKUを記入してください。

 

すると、該当する商品が出てくるので、ここにチェックを入れましょう。

 

加えて、タブから「返送/所有権の放棄依頼を新規作成」という欄を選択、「GO」を押します。

 

すると「お届け住所を入力」と「所有権の放棄」というチェック欄があるので、自分の事情に合致したほうを選びましょう。

 

基本的には返送したほうがお得ですが、送料を払うのすら面倒な場合は、所有権の放棄を選択しましょう。

 

前者の場合は住所を入力後、しばらく待てば送料が登録してあるクレジットカードまたは売上金から差し引かれ、返送手続きが完了します。

 

後者の場合は廃棄する個数を入力した後に「続ける」をクリックすると所有権の放棄が完了します。

 

どちらにしても、セラーセントラルにアクセスできる場所であればどこからでも行うことができるので、もし長期的に在庫になっている商品があるのなら必ず行っておきましょう。

 

なお、廃棄にしても返送にしても、手数料がかかるということに注意してください。

 

具体的な手数料は商品の大きさによって異なっており、商品のカテゴリによってわけられます。

 

例えば、CDくらいのサイズであれば「標準サイズ」となりダンボールよりも大きいものであれば「大型サイズ」に分類されます。

 

標準サイズの返送手数料は51円、大型サイズの返送手数料は103円です。

 

いずれも一律で課せられるので、返送の際にはどちらが得なのかを必ず計算しておきましょう。

 

一度に大量に返送・所有権の破棄を行いたい!

 

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一度に大量の商品が長期保管手数料の対象になったり、アマゾンから商品を引き上げる際にはいちいち上述した手順で行うと面倒です。

 

そんなときは、以下の手順で返送・放棄を一括依頼しましょう。

 

まず、通常と同様にセラーセントラルにログインしたら、タブから「レポート」を選び、「フルフィルメント」と進みましょう。

 

その後「返送推奨レポート」という欄があるのでクリックし、「返送(または所有権の放棄)依頼を開始」をクリックしてください。

 

すると住所を入力するか、所有権を放棄するかの画面に進むので選択しましょう。

 

住所の入力、あるいは所有権の放棄にチェックを入れると、長期保管になっている商品の一覧が表示されます。

 

このリストを確認し、もし別途の処理を行いたかったり、長期保管手数料覚悟でFBAに保管をしたいという場合は横の削除ボタンを押してください。

 

その後「続ける」を押したあと、これまで入力した内容がすべて表示されるので確認し、間違いが無ければ「内容を確定」しましょう。

 

返送の場合は10日程度、所有権の放棄はすぐに行います。

 

所有権の放棄、FBA保管、返送、どれがお得?

 

物販を行っているのですから、多くの人は得をしたいと思っているでしょう。

 

では、FBAの長期保管手数料が必要になったときは、一体どの選択肢が最もお得なのでしょうか。

 

まず、所有権の放棄に関しては「得をする」という面から見ると選択肢から外れます。

 

商品をそのまま失くすのと一緒ですから、選択肢に入れる必要もないでしょう。

 

残るは保管か返送かという二択ですが、手数料的にいえば、ほとんどの商品は保管手数料半年程度でトントンといったところです。

 

もし半年を過ぎると保管手数料のほうがかさんでしまうので損になります。

 

よって、その商品が半年を過ぎる前に売れる予定があるのなら保管、売れそうにないのなら返送してヤフオク、メルカリ等に出品するといいでしょう。

 

まとめ

 

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アマゾンにおける返送・所有権の破棄の方法についてまとめました。

 

これらの操作は、知っておかないとどんどん手数料ばかりが取られてしまいます。

 

ひとつひとつの保管手数料は大したものではありませんが、長期間保管していると、

累計で見るとかなり高額な手数料を取られている可能性があるのです。

 

もし手数料が加算されはじめているようなら、上述の手順で商品を返送してみてくださいね。

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