Amazon(アマゾン)で物販を行う場合、大きく分けると2つの方法でお客様にお届けする必要があります。
ひとつはFBA発送と呼ばれるもので、アマゾンが運営する倉庫から直接商品を送ってもらう方法です。
この方法はかなり楽で、保管と売れた時の発送などもAmazonがしてくれて、
しかも注文を受けてから到着がはやいので大きなメリットがありますが、一方で手数料がかかってしまいます。
月に数十万円を稼ぎだすようならば問題のない金額ですが、
一方で小遣い稼ぎ程度の出品では、手数料のほうが高くついてしまうこともしばしばです。
特にせどりで稼ごうとする場合、手数料のせいで利益が出ないということにもなりかねません。
そこで、ここではアマゾンの倉庫を利用せず、自宅等から直接お客様に商品をお届けする、「自己発送」の方法についてまとめていきたいと思います。
・自己発送の方法を紹介します
自己発送を行うためには、ひとまず在庫を準備してアマゾンに出品しましょう。
このとき、在庫の商品が汚れてしまわないよう、保存状態には注意を払っておきましょう。
その後、出品した商品が売れたらアマゾンから登録したメールアドレス等に通知が来ます。
ここからが自分でやらなければいけないことです。
自己発送をするためには、「納品書の印刷」「発送方法の選択」「発送」「発送の通知」を行わなければなりません。
それぞれについて詳しく紹介していきましょう。
1. 納品書の印刷
アマゾンで商品を購入したことがあればわかると思いますが、
アマゾンでは購入した商品の詳細が書かれた「納品書」の添付が必須になっています。
添付するためには、当然印刷しなければなりません。
まずは「セラーセントラル」にログインしましょう。
セラーセントラルは、アマゾンに出品していれば誰でも使うことができます。
ログインすると、「注文管理」画面に「未出荷」という欄があるのがわかります。
「保留中」の商品は支払い待ちなので一端は無視して、「未出荷」をクリックしましょう。
すると各々の商品のステータスの横に「納品書の印刷」というバナーがあるのでクリックしてください。
「お客様の住所」「合計金額」「商品の名前」「注文日」「注文番号」等、
納品書に必要な情報が表示されるので、そのまま表示されたものを印刷しましょう。
なお、お客様の住所と納品書は切り離し、住所の部分を発送のための住所として貼り付けることも可能です。
数十件も住所を手書きで書くのは大変ですし時間効率的にもよくないので、切り離して使うのがベストでしょう。
あとは「納品書を印刷」の下にある「出荷通知を送信」をクリックするだけです。
出荷日は出荷する日、つまり今日を設定し、発送方法は自分が使う発送方法を選択しましょう。
追跡つきの発送方法を選択している場合は追跡番号を教えてもらうことができるので、商品を発送したら追跡番号を入力してください。
あとは通常通り、選んだ発送方法でお客様の住所に送るだけです。
まだ未出荷のものがあるのなら、同様の方法で送りましょう。
まとめると、基本的には納品書を印刷したあと、
それを同梱し、忘れずに「出荷通知を送信」する以外は普通に荷物を送るのと変わりません。
ただ、お客様が発送方法を指定している場合は必ずその方法で発送するように気をつけましょう。
・自己発送をするときの注意点は?
自己発送をする際に何かあったのなら、それは自己責任になってしまいます。
上述したように方法は簡単だからこそ、ケアレスミスをしてしまわないように気をつけましょう。
以下で、自己発送をする際に注意すべき点についてまとめていきたいと思います。
1. 出荷が遅れないように気をつける
アマゾンでは、通常、7日以内に発送することが義務付けられています。
ただ、お金を支払って商品を注文したお客様はすぐにでも手元に商品が欲しいと思っているはずですから、出来る限り早く送りましょう。
発送が遅れると、お客様にクレームをつけられてアカウントの評価が落ちてしまいかねません。
副業で物販を行っている方はなかなか時間が見つけられないかもしれませんが、
出来る限り発送するに越したことはないのです。
また、発送が終わったと思って出荷通知を送り忘れないように気をつけましょう。
特に1日何十件も商品を発送していると、ついつい出荷通知を忘れてしまいがちです。
もし出荷通知を忘れたまま期日が過ぎてしまうと、アマゾンのほうからペナルティがついてしまう可能性があります。
カート取得に影響が出る上、
出品者パフォーマンスが下がってしまうので気をつけましょう。
また、何度も繰り返してしまうとアカウント停止処分の可能性もあります。
出荷通知は必ず確認を行うようにしましょう。
2. 物品の状態を確認する
自己発送を行う場合は、基本的に物品を自宅、あるいは自社で保管しておく必要があります。
すると、なんらかの事故で物品が劣化したり、消耗したりすることもあるでしょう。
そうなってしまったら代替品を送るしかありません。
よって、在庫のものは必ず状態を確認しましょう。
加えて、送るときには埃を落としたり、商品を綺麗に拭いたりしましょう。
特にフィギュアのようなコレクション用品は物品の状態に大変神経質な人も多いため、発送の前に商品の状態を確認しましょう。
商品の状態が悪いと、低評価をつけられて販売が出来なくなってしまう可能性もあります。
3. 出荷通知は必ず送ったあとに
出荷通知を出すことは簡単ですが、「次の日送るから」「出荷の期日が迫っているから」と、送ってもいないのに出荷通知を出すのは絶対にやめましょう。
というのも、アマゾンは出荷通知の際の追跡番号を監視しているからです。
出荷通知の日と実際に出荷された日時に矛盾があると、出荷遅延と判断されてしまいます。
もし追跡番号がないとしても、お客様からのクレームが発生する可能性もあるので気をつけましょう。
・まとめ
アマゾンで自己発送、自社発送をすることは簡単。
納品書を印刷し、通常通り発送を行うだけです。
ただ、これを1日に数十件も行うとなると、なかなかの負担になります。
よって、納品書の印刷のためのプリンター、配送業者との契約など、大量に物品をやり取りする場合はそれなりの備えをする必要があるでしょう。
いっそのこと、それだけ大量に発送を行うのなら、アマゾンの倉庫を利用してしまうのも手です。
いずれにせよ、自分の事情に合致した方法で発送を行いたいところですね。
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