アマゾンを利用していると、FBAに梱包・発送業務を委託する方もいるのではないでしょうか。
実際、AmazonのFBAは大変に優れていて、発送に関するすべてを行ってくれます。
一度倉庫に送ってしまえば、あとは自動で販売を行ってくれると、まさに至れりつくせりなサービスだといえるでしょう。
そんなFBA唯一の悩みが送料です。
FBA倉庫は基本的に一定の場所にしかないうえに一般の人が持ち込むことはできないので、どうしても送料がかかります。
一般の配送業者を使うともちろん少なくない送料がかかりますし、販売価格によっては送料のほうが高くついてしまうなんてこともあるでしょう。
そんなときに活躍したのが「cc便(コストカット便)」でした。
このサービスは有志によるもので、FBA納品を格安で行ってくれる、大変有意義なものだったのです。
ところが、2018年6月をもってCC便はサービスを停止しました。
ここではその顛末と、代わりの配送業者についてまとめていきたいと思います。
CC便に何が起こったの?
CC便がサービスを停止したのは、2018年6月のことでした。
この以前から、料金が上昇したり、依頼を絞ったり、配送がいつにも増して遅かったりと怪しい雰囲気は漂っていたのですが、一応サービスは継続していたのです。
ところが、2018年6月、突如利用者向けに「サービス廃止」のメールが。
代表者の弁によると、提携先の佐川急便に受け付けてもらえなくなり、
加えて代替する配送業者も見つからなかったことが直接の要因だったようです。
そもそもCC便は、安く配送できるルートを持っていたからこそ可能だったサービスであり、それが潰れたとなればサービスを続けることはできません。
なぜ受け付けてもらえなくなったのかといえば、どうやら「量が多すぎた」というのが最も大きな要因だったようです。
というのも、cc便を利用するのは特別な理由を抱えた、極少数のひとたちでした。
もちろん、一定以上の需要はあったようですが、爆発的に広まっていたわけではなかったのです。
転機となったのは、2018年1月における、アマゾンの利用規約改定でした。
本来なら格安で利用できていたFBA納品が、利用規約の改定によって手数料が発生するようになったのです。
これはアマゾンと提携していた配送業者が匙を投げ始めたのがそもそもの要因です。
結果として、格安の配送量を求めたアマゾン出品者たちは当時最安値を誇っていたCC便に行き着き、ユーザーが爆発的に増えた、というわけですね。
その後は前述した通り、倉庫とサービスがパンクし、CC便自体が廃止されました。
事前購入してしまったチケットは一応返金がなされると予告されてはいるものの、11月以降の払い戻しが予告されており、本当に払い戻しがあるのかは不明です。
場合によっては、倒産を言い訳にして踏み倒される可能性もあるので注意しましょう。
さて、CC便が廃止になってしまった以上、FBA納品をするために、次の配送業者を見つける必要があります。
以下で、CC便の代わり、あるいは後継になりうる配送業者を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
CC便の代わりになる配送業者を紹介
CC便に代わってFBA納品をする業者を探すとなると、やはり注目したいのは「安さ」でしょう。
そもそもCC便の最も大きなメリットは安さだったわけですし、納品の遅さも安さを思えば問題ありませんでした。
よって、最も安い配送業者を探すとなると、「エコムー便」が挙げられるでしょう。
このサービスは一律1280円でものを送ることができるサービスです。
郵便を利用すると、おおよそ2000円以上かかる距離でも、エコムー便であれば1280円で送ることができるのです。
ただし、注意したい点が2つあります。
まずひとつは、「160サイズダンボールを使用し、30kg以下であること」です。
ダンボールの大きさはそれ以上でもそれ以下でも不可で、160サイズを用意しなければなりません。
重量に関しては、そうそう30kgをオーバーすることはないと思いますが、
取り扱うものの内容によっては思ったより重くなる可能性があるので注意しましょう。
これに加えて、もう1つの注意点が「近隣までしか運べない」という点です。
東京から送るのであれば、おおよそ関東区域にのみ配送ができます。
つまり、FBA納品に使うのであれば近くにAmazonの倉庫がなければなりません。
この点は、エコムー便の最大の弱点だといってもいいでしょう。
では、近くにアマゾンの倉庫がない人はどうすればいいのでしょうか。
同じく格安の配送業者に、「イプシロン配送サービス」というものがあります。
このサービスは「イプシロン」という決済サービスを運営している会社が行っている事業で、ゆうパックと比較するとおおよそ半分の値段で配送することが可能です。
しかしながら、このサービスにもやはり注意点があります。
それは、「イプシロン決済サービス」に登録しなければならないという点です。
また、決済サービスは誰でも利用できるというわけではなく、審査が必要な点も注意しましょう。
審査にさえ通ればかなり便利なのですが、やはり利用できない地域もあるようです。
もうひとつの手は、ゆうパックで特約を結ぶという手です。
郵便局では、大口の利用客に対して割引を行っており、
その契約を結ぶことでFBA納品にかかる費用をぐっと抑えることができます。
こちらは、頻繁に郵便局を利用するのであれば別段審査はありませんし、全国どこでも利用することができる制度です。
しかしながら、やはりというべきか、前述した2つに比べると割高になっています。
どの配送業者を利用するかは、地域や事情によって異なると思いますので、ぜひ自分なりのリサーチも含めつつ、FBA納品の形を模索してみてくださいね。
まとめ
FBA納品をする際には、必ず送料がかかってしまいます。
もちろん安ければ安いほどいいのですが、あまりにも安い場所ですと、
CC便のように破綻しかねない、ということには気を配っておきましょう。
ただ、FBAは送料を支払ってでも利用する価値のあるものです。
自分なりの配送方法を見つけ、賢くFBAを利用したいところですね。
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