メルカリやラクマは、物販ビジネスをするためには大変有用なアプリです。
スマートフォンでどこにいても物販を行うことができるという点はもちろん、面倒な規制がほとんどないという点も大きなメリットです。
しかしながら、メルカリをしていると不思議な光景を目にすることがあります。
例えば、タイトル部分に「○○様専用」と書かれた商品などがそうです。
もしくは、商品にこんなコメントをされることがあります。
「購入したいので専用お願いできますか?」
この「専用」という意味はどういう意味で、どうすれば「専用」にできるのでしょうか。
以下で、メルカリ、ラクマにおける専用の方法とその意味についてまとめていきたいと思います。
・「専用」の方法について
専用するための方法は簡単です。
メニューから「出品した商品」の部分をタップし、「商品の編集」を続けてタップ、タイトルを「○○様専用」にすればいいだけです。
○○の部分には専用をお願いされた人の名前を入れるといいでしょう。
これで専用は完了です。
方法を見ればわかるように、別段特別な手続きは必要ありません。
メルカリの内部的には、商品の名前を変更しただけです。
専用と書いてはいるものの、その人以外が購入することもできます。
ではなぜ、「専用」をお願いする人が出てくるのでしょうか。
以下で、その意味についてまとめていきたいと思います。
・専用とはなに? なぜ行うの?
そもそもメルカリにおける「専用」とは、「購入する意志はあるので自分以外の人が購入できないようにして欲しい」という意味です。
意味としては、「取り置き」や「予約」と似たようなものになります。
なぜわざわざこんなことを行うのかというと、それは人それぞれの理由があります。
例えば、クレジットカードを持っていないような人はメルカリで購入するためにコンビニで支払いを行わなければなりませんが、仕事中などでコンビニの振込みが出来ないこともあります。
他にはメルカリ内で販売をしていてその売上金で購入したい方や、給料日以降に購入したい人もいます。
しかし、振り込める時間まで待っていると、その商品が売れていないとも限りません。
そこで「専用」をお願いして、自分がお金を支払うまで待ってもらうというわけです。
もしくは、値下げ交渉後の横取りを防ぐことを目的にしていることが多くあります。
というのも、メルカリには値下げ交渉をする機能がありますが、値下げ交渉をした本人が購入できるとは限りません。
例えば、午前8時に値下げ交渉のコメントがあり、出品者がそれを午後8時に了承したとしましょう。
仮に値下げ交渉をした人が同様の午前8時にしかメルカリを確認できないとすると、値下げした価格が12時間提示されているわけです。
それが規格外に安い価格だった場合、12時間以内に他の人が買ってしまいかねません。
そこで、「横取り」を防ぐために専用を行うようになったようです。
どうやら専用の歴史はこうした横取りを防ぐためにはじまったものであり、コミュニティの中で浸透したもののようです。
それが昇華し、現代のメルカリ特有のルールに変わったわけですね。
こうしてみるとかなり秩序だったルールに見えるかもしれませんが、「専用」にはいくつか注意点があります。
以下に、その注意点についてまとめていきましょう。
・専用の注意点とは?
「専用」は、今やメルカリにおける一般的なルールとして定着しています。
しかしながら、これはあくまでもメルカリ、ラクマのコミュニティ内のルールでしかありません。
いわば、「暗黙のルール」でしかないのです。
要は、「○○様専用」と名前を変更したところでなんら拘束力を持ちません。
つまり、「○○様専用」と題された商品を購入することはできますし、逆に購入されることもあります。
マナー違反だ、と憤ることもあるでしょうが、メルカリ公式に訴えても何も対応してくれません。
というよりも、メルカリ公式は「専用出品」を認めていないので、例え横取りされた、した場合であっても普段通り取引をする必要があります。
せいぜい悪い評価をつけることしかできないわけです。
物販の窓口としてメルカリを利用する場合は、このあたりのルールはややこしいので理解しておきたいところですね。
・金額変更の方法について
メルカリ・ラクマにおいて同様に知っておきたいことが、金額変更の方法です。
最初の金額でなかなか売れない場合や、あるいは値下げ交渉に応じる場合、この方法を知っておかなければなりません。
ただ、金額変更の方法も難しくありません。
名前を変えるときと同様、メニュー画面から「出品した商品」をタップ。
その後、該当の商品を選択して「商品の編集」をタップします。
するとあらかじめ入力したであろう商品の詳細情報が出ると思うので、金額の部分をタップしましょう。
その後、金額が変更できるようになるので、該当する金額を入力します。
これで金額の変更は完了です。
なお、金額を変更する際は購入者の言葉を鵜呑みにするのではなく、仕入れ額・送料を計算してきちんと利益が出るようにしましょう。
メルカリの場合は10%の手数料、ラクマの場合は3.5%の手数料も加算されるのできちんと計算したいところです。
多くの購入者は当然のことながら「自分が儲かる」ことを前提として交渉をしてきます。
こちらの送料および利益、仕入額を全く気にしないような値下げをしてくる人もいますので、気をつけましょう。
あまりにもしつこい場合はブロック機能を利用することもできますので、一考したいところです。
特に物販のツールとしてメルカリ・ラクマを使う場合は一部のユーザーに使う時間自体があまり有意義なものだとはいえません。
・まとめ
メルカリの専用のやり方とその意味についてまとめました。
メルカリが配信開始され、ユーザー数をどんどん増やして今に至りますが、その中で興ってきたルールだけに、色々と穴があることも確かです。
ただ、メルカリにおいてこのルールはかなり強い効力を発揮しているようであり、「老人が来たら席を譲る」「電車の中では騒がない」といった、マナーの一部として浸透しています。
売る側からするとそれほど気にすることがないルールですが、仕入れの際には一応気に留めておいたほうがよいルールだといえるでしょう。
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