アマゾンといえば、今や知らない人はほぼいないのではないかというほど巨大な企業です。
実際にアマゾンの創始者は億万長者ランキングの常連になっています。
それだけ大きな企業であるアマゾンですが、その大企業ぶりとは正反対に、
アマゾンを介して物を売るのはそれほど難しくありません。
それどころか、今日この日にアマゾンで物販をはじめることも可能なのです。
しかしながら、アマゾンで物を販売する際には「小口出品」と「大口出品」の2つがあります。
はじめてアマゾンで物販をはじめる人は、この2つだけで悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで、ここではアマゾンにおける
「大口出品」と「小口出品」のメリット、デメリットをまとめていきたいと思います。
・大口出品と小口出品とは?
大口出品と小口出品は、アマゾンで物販を行うための形態です。
「大口出品」はその名の通り大量の商品を販売する人のための機能で、
月額料金がかかる代わりに基本料金が必要ありません。
一方の小口出品は一品からでも気軽にはじめられる出品方法で、
月額料金が必要ない代わりに売り上げの金額から手数料が天引きされます。
アマゾンで商品を展開している法人は大抵の場合「大口出品」を利用していますが、
個人が利用するとなるとどちらを利用するべきか迷うことも多いのではないでしょうか。
下記にメリット,デメリットを列挙し、ひとつずつ解説していきますので、
意思決定の一助としてください。
・小口出品のメリットとデメリットは?
小口出品は、基本的には中古を売却するのと似たような形で販売する形態です。
そのため、メリット、デメリットも中古をお店に売却するのと似たようなものになっています。
まずは、そのメリットについて紹介しましょう。
1. 月額料金がかからず、売れなくても問題がない
前述したとおり、小口出品では大口出品でかかる月額料金がかかりません。
月額料金がかからないということは、つまり在庫を抱えていたとしても1円たりとも損をしないということです。
極端な話、小口出品をして1年以上その商品が売れなかったとしても、商品を置いておく場所を取るということ以外にデメリットはありません。
2. 気軽に販売ができる
小口出品は、面倒な手続きもほぼなく、簡単に販売を開始することもできます。
もちろん、大口出品が面倒だというわけではありませんが、小口出品ではそれ以上に楽に出品をすることが可能なのです。
この「気軽さ」という面は、あらゆる面で小口出品が持つ大きなメリットだといえるでしょう。
続けて、小口出品のデメリットを紹介します。
1. 「基本成約料」が取られる
小口出品では、商品が売れるごとに手数料のほか、「基本成約料」を請求されます。
これは1回につき100円が基本です。
大口出品ではこれを取られることがありません。
2. 支払いの方法の選択肢が少ない
小口出品では、「代金引換」と「コンビニ支払い」を使うことができません。
購入者側が不便をするだけなので出品者には関係がないと思うかもしれませんが、
中には代金引換、コンビニ支払いのみしか対応できない購入者もいます。
そういった購入者の購入機会を逃してしまうという意味では、支払いの方法が少ないという点はひとつのデメリットだといえるでしょう。
3. オリジナル製品の販売ができない
小口出品を行うためには、すでにアマゾンで取り扱っているものである必要があります。
自分で作った本やオリジナルの製品などを売ることはできず、
また、アマゾンの取り扱いがないプレミアム商品などを利用することもできません。
・大口出品のメリット、デメリットは?
大口出品は、多くの法人が利用する出品形態です。
ただ、たとえ月に1品しか販売しない場合でも、「大口出品者」として販売を行うことはできます。
では、この出品形態のメリット、デメリットはどこにあるのでしょうか。
まずはメリットから紹介します。
1. オリジナル製品、様々なカテゴリの製品の出品ができる
大口出品では、アマゾンでの取り扱いを行っていない製品の販売を行うことが可能です。
また、小口出品では出品ができないカテゴリの製品を販売することもできます。
2.購入方法が選択できる
小口出品とは異なり、大口出品ではコンビニ決済、代金引換、Edy払い等を使用することができます。
支払い方法の選択肢が多ければ多いほど成約率が高いのは前述した通りです。
3. アマゾンの提供するサービスが利用可能
アマゾンの提供する売れ行きの分析アプリと、倉庫を利用することができます。
特に分析アプリに関しては非常に有用で、大口出品をするのは分析アプリを利用するためという人もいるくらいです。
特に場所を取るような巨大な商品を販売する場合は倉庫を利用しなければ面倒でしょうし、梱包にも時間がかかってしまいます。
(こちらはのFBAというサービスは小口でも利用可能です。)
しかし、倉庫を利用すれば梱包、発送までワンボタンで行ってくれるのでかなり楽です。
特に大量の在庫を入荷したのであれば、アマゾンの倉庫を利用できるメリットはかなり大きなものだといえるでしょう。
次に、大口出品のデメリットについて紹介します。
1. 月額4900円がかかる
大口出品では、必ず月額料金がかかります。
仮に1品たりとも売れなかったとしても、必ず請求されてしまうのです。
ただ、前述したとおり基本成約料が無料になるので、
50品以上を販売する予定があるのならペイ可能だと考えられるでしょう。
・まとめ 大口出品と小口出品、どっちがいいの?
アマゾンで商品を販売する場合、基本的には1カ月に販売する商品の数で考えるといいでしょう。
1カ月に50品以上を販売するのであれば大口出品をしたほうがお得ですし、
そうでないのなら月額料金が割高になってしまうので小口出品のほうがお得です。
ただ、50品以下であっても、アマゾンの分析アプリや支払いの幅広さに魅力を 感じるのなら大口出品を利用することになると思います。
もちろん、自社の商品や自分のオリジナル製品を販売する場合も大口出品を利用する必要があります。
加えて、出品制限がかけられている一部カテゴリーを販売したい場合も大口出品を利用するしかありません。
自分の事情と販売するものを鑑みて、大口出品、小口出品のいずれかを選択したいところですね。
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