PDCAサイクルの意味や使い方は?ビジネスがうまくいく具体的なコツを紹介。

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ビジネスを安定的に回す方法には様々なノウハウが存在しています。

 

それだけ「ビジネス」というものは多方面から研究されてきたものともいえるでしょう。

 

その研究成果のひとつといえるのが、「PDCAサイクル」です。

 

これはビジネスをするうえで必須となる考え方のひとつで、PDCAサイクルを回さなければ、商売は成り立ちません。

 

意識している、していないにかかわらず、商売が成り立っているということは、自然とPDCAサイクルを回しているといえるでしょう。

 

ただ、どうにも利率が悪い、資金繰りが滞ってしまう、そんな方は、もしかしたらPDCAサイクルをうまく回せていないのかもしれません。

 

ここでは、PDCAサイクルとは何か、そして、これをうまく回すにはどのような考え方をすればいいのかについてまとめていきたいと思います。

 

PDCAサイクルとは? どんな考え方?

 

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PDCAサイクルとは、ビジネスを行ううえで必要なことです。

 

「Plan」「Do」「Check」「Action」の頭文字をとって、「PDCA」と呼びます。

 

これらはそれぞれ密接に関係しており、ビジネスを行う際にはこれらの行動を次々とこなす必要がある様がさながら回転していることから、「PDCAサイクル」、そして、ビジネスがうまくいっていることを「PDCAサイクルを回す」というのです。

 

それぞれの英単語について、具体的に何をするのか紹介しましょう。

 

「Plan」とは、「計画」を示します。

 

目的達成のための仮説を立て、その計画がうまくいくか検証し、なぜその計画を実行するのかを考えるのです。

 

物販ビジネスであれば、仕入れる商品の値段を調べ、商品を販売する際、仕入れ値以上で売りさばくことができるのか、どの程度の量を仕入れるのか、ということが「P」つまり計画にあたります。

 

「Do」とは、実行を示します。

 

計画をもとに実際に行動に移す段階です。

 

物販では、実際に商品を仕入れ、販売するまで「Do」にあたるでしょう。

 

「Check」は、評価を示します。

 

実際の行動が計画に沿っていたか、立てた計画通りに利益を出すことができたかを考えます。

 

物販でいうなれば、商品が売れたあとに想定していた値段で売れたのか、仕入れ値は妥当だったのかを考える段階です。

 

そして最後に、「Action」は改善を示します。

 

検証した結果をもとに、次回の計画を補正、浮き彫りにした課題を改善するのです。

 

物販でいえば、次の仕入れ値を考えたり、再び仕入れるかどうかを考えたりするのがこの段階になります。

 

そして、改善した計画をもって再び「Plan」に移るのが、いわゆる「PDCAサイクルを回す」ということです。

 

ビジネスがうまくいかない理由はPDCAにあり!

 

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ビジネスがうまくいかない場合、上述したPDCAサイクルがうまく回っていない可能性があります。

 

以下では、具体的な例を示しながらビジネスのPDCAサイクルの改善方法を紹介していきましょう。

 

PとDだけを繰り返してしまっている

 

前述したように、PDCAサイクルをうまく回すためには、実行したあとの反省が重要です。

 

それがうまくいったにせよ、うまくいかなかったにせよ、計画と行動の妥当性を確かめなければなりません。

 

これを抜きにしてもう一度「P」と「D」を行ってしまうと、確実にいつか破綻してしまうのです。

 

よくあるのが、原因と結果とうまく見つめずに、願望でやり方だけを変えてしまっている例でしょう。

 

例えば、ある商品を1500円で仕入れ、2000円で売れたとします。

 

ここで結果だけを見ると、次も同じ商品を1500円で仕入れようと思うかもしれません。

 

また、もっと利益を出そうとして、もっと安い値段で仕入れたいと思う人もいるでしょう。

 

しかし、「なぜその商品が2000円で売れたのか」ということを分析せずに仕入れを行ってしまうと、その商品が必要な時節だったり、話題度が減ったりして、同じ値段で売れなくなってしまうことも多々あるのです。

 

「C」がうまくいっていない

 

きちんとPDCAは行っているものの、「C」がうまくいかない場合も多々あります。

 

そのパターンは二つあり、一つが改善を急ぎすぎてしまうパターンです。

 

確かにCとAは重要ですが、一度に複数のことを変更しすぎてしまうと、要因の分析が難しくなってしまいます。

 

もうひとつ、CとAに時間を割きすぎているのもビジネスがうまくいかない要因のひとつです。

 

特に物販の分野における要因は流動的であり、分析に時間を割きすぎると、せっかく手に入れたノウハウが「時代遅れ」だったり、旬の時期を大きく逃してしまう可能性があります。

 

「C」に時間を割くことはとても大切ですが、あまりにも長大な時間を割きすぎてしまわないように注意しましょう。

 

PDCAをうまく回すコツ

 

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PDCAをうまく回そうと思ったのなら、まずは目的と目標をしっかりと立てましょう。

 

物販であれば「月に10万円売り上げる」ことなど、とにかく明確で、かつ無理のない数字を打ち立てることが必要です。

 

それに加えて、その目標がどの程度果たされているのか、定期的にチェックすることも大切でしょう。

 

月10万円を目標に打ち立てたとして、半月でどれくらいの目標になったのか、赤字額になっていないか、逐一チェックしたいところです。

 

特に赤字になってしまった商品に関してはそれ以上見向きもしたくなくなるかもしれませんが、赤字になった商品にこそ改善の余地があると考え、きちんと分析しましょう。

 

それに加えて、改善の余地があると思ったことは、忘れないようにひとつにまとめておきたいところです。

 

何を実行して、何がよかったのか、一目でわかるようにレポートにまとめておきましょう。

 

まとめ

 

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PDCAサイクルを回すためには、とにもかくにも、全体を見通したうえで計画全体を見つけることが重要です。

 

無計画に進めていては決してサイクルを回すことなどできませんし、逆に時間を割きすぎてもいきません。

 

今行っている作業は「何のために行っているのか」「この作業で何が起きるのか」ということを意識し、PDCAサイクルを回すということを念頭に置いたうえでタスクをこなしましょう。

 

計画全体を見つめる癖がつけば、おのずと悪いところや問題点も見えてくるはずです。

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