フリマアプリは、物販を行う際に有用なアプリのひとつです。
店舗として出展する必要はありませんし、面倒な手続きも少ないため、
「気軽に売れる」という点から多くの人に人気があります。
しかしながら、単にフリマアプリを検索すると、それなりの数出てくるので、ことはじめての方はどのアプリを使えばいいのか困惑してしまうのではないでしょうか。
そして、数あるフリマアプリの中でも最も多数の利用者を集めているのが「ラクマ(旧フリル)」と「メルカリ」です。
この両者を物販で使う場合、どのような方法で使い分ければいいのでしょうか。
以下に、両者の違いについてまとめていきたいと思います。
・ラクマとメルカリの違いは?
ラクマとメルカリを比較するうえで最も重要な点は、何よりも送料と手数料でしょう。
物販で儲けを出そうとしても、送料を何度も徴収されてしまうことによって儲けが減ってしまいます。
最悪の場合、これらの手数料によって赤字になってしまうこともありえるのです。
では、両者の送料と手数料はどう違うのでしょうか。
それぞれについてまとめていきたいと思います。
・メルカリの手数料について
メルカリの手数料で最も大きいものは、なによりも「販売手数料」でしょう。
なんと、売り上げ金から10%を差し引かれてしまいます。
1万円のものを販売したら1000円引かれてしまいますから、物販で使っていく分にはかなり高額ですよね。
仕入れの手数料を考えると、利益は非常に薄いものになってしまうでしょう。
自分の口座への振込み手数料に関しては、1万円未満のものは216円が加算されます。
1万円を超えた場合は無料です。
ただ、大きいものの送料に関してはメルカリがかなり安くなります。
「らくらくメルカリ便」によって全国一律の送料で送ることができるうえに
匿名での発送も可能と、送料回りに関してはかなりサポートが充実しているようです。
・ラクマの手数料について
ラクマの出品手数料は、依然までは完全無料になっていました。
しかしながら、「フリル」との統合を経てラクマも儲けを出しにきたのか、2018年6月4日より、手数料が加算されるようになりました。
ただ、その手数料はやはり同業他社であるメルカリと比べるとかなり安く、3.5%になっています。
10000円の品物であれば、350円の手数料になりますが、メルカリの1000円と比べるとかなり安く感じられますね。
振込みに関しては、楽天銀行のみ完全無料になっています。
他の銀行の場合も、1万円以上の場合は無料、未満の場合は216円の手数料がかかるようです。
手数料に関しては厚待遇なラクマですが、送料に関しては高くなっています。
というのも、「ラクマ定額パック」はメルカリ便と比べると200円ほど高くなってしまうからです。
他の送り方は当然送料が一緒なので、それぞれ固有の発送方法を選ぶ場合は、メルカリのほうが便利だといえるでしょう。
・ラクマのメルカリの送料と手数料以外の違いは?
送料と手数料の違いについてまとめましたが、当然、両者の違いはここだけではありません。
「物販で使う」という前提のもとで両者の違いを比較してみると、それなりに見るべき点が出てきます。
中でも意識しておきたい点が、「メルカリはダウンロード数が非常に多い」という点です。
ラクマのほうはダウンロード数を公表していませんが、恐らくはメルカリよりも少ない数であることは違いありません。
ということは、「メルカリは商品が売れやすい」ということを意味しています。
実際、定価よりも安い価格で商品を出してみると、メルカリはかなり素早く売れることがわかるのではないでしょうか。
ラクマは利用している方の年齢層がそれなりに高いというのもひとつのメリットとして働きます。
特にゲームや玩具系の商品を販売してみるとわかるのですが、メルカリは年齢層の低い方、あるいはマナーの悪い購入者も少なくなく、売れたからといって安心できないこともあるのです。
たまにしか販売しないような方ならば適当にやり取りができるかもしれませんが、何十件も販売するような方にとっては、一人のお客さんにそこまで時間を取られるわけにもいきません。
しかもそれが1日に何件も来るとなると、大変かもしれません。
もちろん、あくまでも「そういった傾向がある」というだけなので、必ずしもそうではない、ということは意識しておいてください。
・仕入れならどっちがおすすめ?
仕入れも出品数でいえば「メルカリ」が多いので、その分やはり利益の取れる商品も多くなります。
ちなみに僕はメルカリでは、「家電」や「ヘルビ」を中心に仕入れています。
ではラクマは何がおすすめかというと「ヘルビ」のまとめ仕入れです。
販売手数料が安い分出品者も大量仕入れの場合はメルカリよりも安くしてくれる傾向にあります。
なのでどのような商品をどのように仕入れるかで使い分けることがおすすめです。
・まとめ ラクマとメルカリ、どっちがいい?
結論からいいますと、フリマアプリで販売して利益を求めるのならラクマを利用するのがベストです。
特に定型郵便やレターパックなど、他社の低額配送サービスを利用できる場合は、ラクマのほうがずっと利益率がいいでしょう。
ただし、ラクマは売れるまでに時間がかかるという点は理解しておきましょう。
価格設定も、しっかりと行わなければなりません。
仕入れの価格が極端に安い、あるいは自分で作ったオリジナル商品を販売する場合は、逆にメルカリで販売したほうが商品の回転率が早いので、売れやすいと思います。
この両者のどちらかで販売する場合は、「利益率」「自分が何を売るか」「どの程度の数出品するのか」といったことを考えたうえで決めたいところですね。
先ほど書いたように仕入れも「何をどのように仕入れるか」を考えて利用することをおすすめします。
ラクマとメルカリの両者にメリットがあり、そして両者にデメリットがあります。
まとめると、利益率で選ぶのならラクマで、回転率で選ぶのならメルカリであると考えていいでしょう。
もしくは、いっそのことラクマで「購入前申請」システムを使っておき、メルカリにも出品してしまうのもひとつの手です。
この併用は商品の管理が面倒な一方、両方のメリットを活用しやすいのでおすすめだといえるでしょう。
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