インターネットが発達すると同時に、ものを買う、ものを売るという契約もだんだんと変化がはじまりました。
中でも特に著しい変化を遂げているのが転売関係の事情です。
元来、転売において在庫を抱えることはあまりよいことではありませんでした。
というのも、転売において重要なことは「売れるうちに売る」ことであり、在庫として抱えている期間が長ければ長いほど、仕入れ値から大きく下がってしまうことが多々あったからです。
しかし、インターネットが大々的に広まることによってこの前提が崩れつつあります。
以下では、インターネット社会になってはじめて可能になった、「無在庫転売」についてまとめていきましょう。
無在庫転売とは?
そもそも無在庫転売とはなんでしょうか。
無在庫転売が可能になった背景は、インターネットの発展によって個人間で物を販売することが可能になったことにあります。
例えば「メルカリ」や「ラクマ」といったフリマアプリや、「ヤフオク」などのオークションサイトがこれに該当するでしょう。

無在庫転売の簡単な流れを説明すると、
「1. あらかじめ商品の仕入れ先を見つけておく」
「2. 購入せずに商品をフリマサイト、オークションサイトに出品」
「3. 売れたら料金を受け取り、仕入先に発注」
「4. 仕入先から直接、または一度こちらで商品を受け取り購入者に発送する」という流れです。
この流れで商品を販売すれば、在庫を抱えるリスクは一切なく、お金も必要ないのでとても手堅く稼ぐことができます。
仕入れ値は常に一定なので、いわば続ければ続けるほど稼ぐことのできる、大変「おいしい」販売方法といえるのです。
実際、この販売方法で月収10万円、ないしはもっと稼いでいる人も少なからず存在しています。
しかしながら、無在庫転売では唯一壁になるものが存在しているのです。
それは他でもない、仕入先です。
無在庫転売では、「安定して」かつ「一定の値段で」仕入れることが必要なため、通常の転売のようにセールを狙ったり、インターネットで安いものを探したりして販売することが難しいのです。
そこでここでは、無在庫販売に使うことができる、優秀な仕入先についてまとめていきましょう。
無在庫転売に使うことができる仕入先紹介!
無在庫転売を行うときに考えられる仕入先は、基本的には2種類のものが挙げられます。
ひとつは無在庫転売に特化したサイト、ないしはそのサポートを行っているサイトを使うことです。
この場合であれば商品の販売、発送までが大変短いのが特徴で、低評価をつけられる可能性がほぼありません。
反面、特化したサイトであるがゆえに競合相手が多くなりがちで、プロモーションを工夫しなければならない点が欠点です。
もうひとつの方法が、商品が売れた時点で商品を購入し、それを商品を購入者に届ける方法になります。
この方法は自分独自の商品を展開できるのが強みで、商品によっては長く稼ぐことが可能です。
その一方で、万が一商品が品切れになってしまったり、購入価格よりも値上がりしてしまった際は取引をキャンセルせざるを得なくなったり、場合によっては損をしてしまう可能性もあります。
いずれの方法にもリスクとリターンがあるので、自分の状況にあった方法を選択していきましょう。
以下で、それぞれ代表的なサイトや方法を紹介したいと思います。
もしもドロップシッピング
前述した、「無在庫転売に特化したサイト」です。
日本における無在庫転売のパイオニアのような存在で、その分様々な商品が提供されています。
無在庫転売のいろはを守ぶことのできる無料コンテンツや、プロモーションの方法を提供してくれるのも特徴的です。
最も初心者向けの無在庫転売サイトではありますが、その分利用している人も多いため、うまく他の方と差別しなければならない点が欠点といえるでしょう。
商材王
商材王は、家具を専門に扱っている卸サイトです。
家具はひとつひとつが高額なのでたくさん売れることが少ないため、在庫を抱えて販売する際には大きなリスクが伴うのですが、無在庫転売であればそのリスクを大幅に低減することができます。
また、家具という扱いづらいジャンルの都合上から、参入者からそれほど多くないのも特徴です。
家具を売れる「つて」があるのであれば、参入してみてもいいかもしれませんね。
NETSEA
老舗の卸売り商品サイトです。
通常通り買い物をすることもできますが、一定の条件を満たせば、卸価格での取引が可能です。
無在庫販売は行っていませんが、ネットショッピングサイトの中でも見ている人が少なく、在庫も尽きづらいため、無在庫転売にはぴったりなサイトといえるでしょう。
もちろん、取引申請を行って本格的に物販を行うのもいいでしょう。
海外から輸入
海外、特に中国製品を輸入するのは、かなり利益が高くなります。
特にブランド品を無在庫転売するのであれば、海外のショップは大変有効な手段になりうるでしょう。
ただし、商品が届くまでの期間がほかのサイトの比ではないため、
低評価をつけられたり、文句をつけられたりする可能性があることには注意したいところです。
実店舗
特にインターネットに流通していない商品は、高額で売れる傾向にあります。
ただし、実店舗はネットショップ以上に売り切れの可能性があり、最悪の場合は入荷まで待たなければなりません。
無在庫転売の販売先について。メルカリでは規制されているって本当?
無在庫転売の仕入先を無事見つけたのなら、あとは販売先を探すだけです。
かつては「メルカリ一強」といってもいいほどメルカリへの販売が最適解だったのですが、
無在庫転売の数が増えすぎたことからメルカリは締め付けを強化、現在では無在庫転売を行うのはかなり難しくなっています。
よって、無在庫転売を行うのであればヤフオク、ないしはラクマ等で行うことになるでしょう。
まとめ
無在庫転売についてまとめました。
無在庫転売は参入障壁が低く、しかも初期投資も全くのゼロで済むという、とてもおいしいビジネスです。
しかしながら、仕入先には困ってしまうという人も多いと思います。
そんなときは、上述したサイトを参考にして仕入先を探してみてください。
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