いきなりお金が必要になった、ということは社会人になってもよくあることだと思います。
突発的な付き合いや、冠婚葬祭、あるいは社内イベントなど、どうしてもお金が足りなくなるということは少なくありません。
しかし、貯金を切り崩すのは嫌だ、あるいは不安だという気持ちもよくある話だと思います。
もちろん、そもそも切り崩すだけの貯金がないという方もいるでしょう。
そんなときに役立つのが借金です。
実際、長らく社会人生活をしていて、一切合財借金をしたことがないという人は稀でないのでしょうか。
しかしながら、現代ではわざわざ借金をする必要はありません。
「給料日前だけどお金が足りない」という状況を救済してくれるのが、給料の前払いという制度です。
ところが、給料の前払いを実際に行ってくれる会社は多くありません。
また、給料の前払いを行っていたとしても、上司に頼みに行くのは気分的にあまりよくないという人もいるのではないでしょうか。
そんな状況を解決してくれるのが「Pay Me」というアプリです。
ここでは、そんな「Pay Me」の紹介と使い方、その仕組みにいたるまでを解説していきたいと思います。
・Pay Meとは?
「株式会社ペイミー」より、2017年9月4日よりリリースされたアプリです。
AndroidとiPhoneの両方でリリースされています。
利用するためには企業側、従業員側の両方がこのアプリを導入している必要がありますが、一度導入しさえすれば、インターネット上で給料の前払いの依頼ができるという、画期的なアプリです。
・使い方は?
Paymeは、まずは企業側に導入して貰わなければなりません。
ただ、導入した企業にはサービス開始費用および運営する費用が一切かからないため、いわば全くのノーリスクで導入することができます。
企業側の利用の流れは、資料を請求したあと申し込みを行い、従業員情報を登録します。
登録した従業員情報を元にPayme側からIDが届くので、これを受け取ってください。
その後、従業員のIDを元にサービスを開始することができます。
一方の従業員側は、企業にサービスを導入してもらったあとに自分のスマートフォンでPaymeを導入しましょう。
なお、前述したとおり勤めている企業が「Payme」を導入していなければこのアプリを利用することができないので、自分の企業が導入済みかどうか、あらかじめ確認してきたいところです。
会社が導入していたのであれば、今度はメールアドレスの登録とパスワードの設定を行いましょう。
これで、前払いをするための準備は完了です。
あとは前払いが必要になったら、スマートフォンを通じて前払いの申請を行いましょう。
時間帯によってはその日のうちに給料が口座に払われます。
なお、このときに支払うことのできる金額は、給料の70%程度です。
すでに働いた分しか受け取ることができないので、残りは給料日に受け取る形になります。
以上がPay Meの利用方法です。
非常に簡単なので、企業の導入というハードルさえ越えれば誰でも前払いを行うことができます。
・Paymeのメリットは?
Paymeには、企業従業員両方にメリットがあります。
まず、企業側のメリットとして挙げられるのは、従業員の満足度があがるという点です。
前払いができるという点は企業のアピールのひとつになりえますし、従業員の満足度もあがります。
また、急にお金に困ってしまった従業員がカードローンや消費者金融に手を出して破産してしまうリスクを低減することが可能です。
企業にとって、従業員は「宝」です。
そんな従業員が離れてしまう要因を運営コストや導入コストなしに低減することができるのは、何よりも大きなメリットだといえるでしょう。
従業員側からすれば、自分の必要な分をわざわざ上司に理由を話したりすることなく前払いが可能なのは大きなメリットです。
前払いが必要になる状況は、必ずしも人に話したくなるような状況ばかりではないのです。
また、消費者金融に債務を押し付けられることもありません。
特にいきなりお金が必要になってしまった場合は、「即日融資」の言葉に惑わされて闇金業者にひっかっかってしまう人も少なくないのです。
そういったリスクを抑えることができるのは、従業員側にとっても大きなメリットだといえるでしょう。
・Paymeの仕組みは?
このPaymeというサービス、一見すると企業側と従業員側の橋渡しを行ってくれるだけのサービスであるように見えるかもしれません。
しかしながら、株式会社が運営していることからもわかるように、このサービスにはしっかりと利益を生む仕組みが組み込まれています。
Payme側が給料の支払いを要請すると、該当する金額が従業員の口座に振り込まれます。
この際、従業員の給料から3%~6%の金額が差し引かれるのです。
差し引かれる割合は「企業の信頼度次第」との回答ですが、どちらにしても少なくない金額が前払いされた給料から差し引かれます。
例えば、20万円を引き落としたとすると最低6000円、最高12000円のお金が差し引かれるのです。
いわば、これが給料を前払いするための代金だといえるでしょう。
この金額によってこのサービスは運営されているというわけですね。
この代金を高いと感じるか安いと感じるかは人次第ですが、従業員側からすると全くの無料サービスであるというわけではないのです。
また、企業側にもこのサービスを導入するリスクはいくらか存在します。
第一に、導入に手間がかかるという点です。
従業員数が十数人の会社ならばいざ知らず、従業員数が100人を超えるような企業において、情報を入力するのはかなり手間がかかってしまうでしょう。
また、Paymeに渡した従業員の情報が、必ずしも安全ではないという点も気をつけるべき点です。
万が一何らかのサイバー犯罪に巻き込まれてしまった場合は、個別に対処が必要になってしまいます。
・まとめ
Paymeは、気軽に、そのうえわかりやすく、さらに即日で前払いをすることができるという点で画期的な給料の前払いサービスです。
従業員側は手数料がかかるものの、その手軽さは魅力的だといえるでしょう。
また、企業側もかなり導入しやすく、企業従業員双方に大きなメリットがあるサービスだといえます。
しかしながら、メリットがあればデメリットがあるのは世の常です。
企業側も従業員側もメリットデメリットを理解し、上手に利用していきたいところですね。
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