「後納郵便」というシステムがあります。
このシステムは、主に物販を行っている法人に提供されているサービスで、郵便局が送りたい荷物を集め、1月に1回、使った分の価格を郵便局に納めるという方法です。
この方法は、頻繁に取り引きを行う方にとってはかなりありがたく、
法人に限らず、個人で物販を行っている人にもよく利用されています。
そんな後納郵便ですが、郵便の形態が変わり、「集荷」が廃止になってしまいました。
そこで、ここでは後納郵便において集荷を利用せずに後納郵便を利用する方法と、他のサービスについてまとめていきたいと思います。
後納郵便の利用方法! 集荷が廃止されてからはどう発送する?
後納郵便における集荷が廃止されてからは、発送が非常に面倒になりました。
というのも、以前は定期的に集荷を依頼しておけば、自宅から出る必要がなかったからです。
しかしながら、集荷が廃止されてしまうと、近くの郵便局に商品をもって行き、通常通り発送の手続きをしなければなりません。
後納郵便の制度自体は生きているので手続きは多少楽になりますが、
それでも移動する時間が面倒なのは変わり有りません。
郵便局の規模によっては長時間待つ必要が出てきますし、仮に副業で物販を行っている場合は、時間を取るのも大変ですよね。
そこで、郵便局は集荷廃止の代替案として、いくつかのサービスを提供しています。
ポストインサービス
一応、後納郵便の集荷の代わりとして「後納ポストイン」というサービスが開始されています。
このサービスは、専用の入れ物に郵便物と後納差出表を入れておけば、後納郵便物として取り扱ってくれるサービスです。
しかしながら、ポストにはいくつか問題があります。
第一に、集荷依頼とは異なって、差し出すもののサイズに制限があるという点です。
定形外郵便・ゆうメールを利用して商品を送る場合は、投函口に入りきりません。
特に様々な品物を扱う場合は定形外郵便を利用することも多いと思うので、サイズの問題は重要なものだと思います。
第二に、差し出すものの数が大変多いという点です。
ひとつずつ窓口で手続きをするよりかは手間はかかりませんが、それでも大量の郵便物を一通ずつポストに投入するのは手間になります。
そもそも、持っていくのが大変だからこそ集荷を依頼していたのに、
ポストまで運ばなければならないという点は大きな欠点だといえるでしょう。
第三に、簡易書留、一般書留をポスト投函することができないという点です。
物販のサービスによってはこれらのサービスを利用することも多いと思います。
しかしながら、ポスト投函ではこれらのサービスを利用することができないため、問題になりがちです。
以上の問題から、ポスト投函サービスは完全に集荷の代わりにはならないといえるでしょう。
「ゆうパック」等を利用する
「集荷依頼」が廃止されたと前述しましたが、正確にいえば「全廃」されたわけではあ
りません。
廃止された集荷依頼は、あくまでも「ゆうメール」および「ゆうパケット」の集荷が廃止されただけです。
これらのサービスはサイズの小さいものであればかなり安く送ることができたため、多くの人が利用していたサービスでした。
しかしながら、現在これらを後納郵便で送るのであれば、窓口に持っていくか、専用のものに入れたうえでポストに投函しなければなりません。
そこで活躍するのが、「ゆうパック」や「レターパックプラス」です。
これらのサービスは今現在でも集荷を受け付けており、ある程度大きなものであっても対応することができます。
サービスとしてはかなり使いやすいのですが、こちらにも問題があるのです。
それは、「料金が高い」という点です。
いずれの方法であっても、依然ゆうメールを利用していた人にとっては数倍の価格になってしまいます。
特にサイズの小さいものですと、損をすることになってしまうでしょう。
このように、郵便物のサイズによっては、やはりこちらのサービスも集荷廃止の代替にはなりえないといえるでしょう。
では、小型の商品を大量に発送する人は、どうすればいいのでしょうか。
FBAパートナーキャリアを利用する
こちらはAmazonのFBAに納品する場合にのみ利用可能なサービスになります。
ゆうパックでと同様に使用可能なのですが利用料金はゆうパックより安いです。
これはAmazonで販売されている方は利用可能なのでおすすめです。
小型の商品を大量に発送する人はどうする? 発送代行サービスのススメ
小型の商品を大量に発送するとなると、どうしても郵便局にいくか、ポストに投函しなければなりません。
こちらはすべて後納郵便によってまかなうことは可能ですが、
大量の注文を受ける人は、発送時期の問題で毎日郵便局に行く必要さえ出てくるでしょう。
とはいえ、それが面倒だからといってゆうパックを利用するにしても、送料が大変高額になってしまいまいます。
では、できる限り手間をかけず、それでいて値段も安く済ませるためにはどうすればいいのでしょうか。
そんなときに利用できるのが、「発送代行サービス」です。
このサービスは郵便局以外の第三者が行っているサービスで、多くの業者が存在しています。
宛名を書けばあとは業者のほうが梱包を行ってくれるので、かなり楽なのが利点です。
発送する方が行うことは、商品をまとめて発送代行の方に向けて送れば、あとは待つだけ。
ライトパック等にまとめて入れればかなりの枚数入れることができるので、加算してかかる送料もそれほどではないでしょう。
もちろん、発送代行の業者に料金を支払う必要がありますが、
ゆうパックで送る値段に比べればそれほど高額ではありません。
何度も郵便局やポストに行くのは面倒、けれどもゆうパックに契約変更を行うほど大型の荷物の取り引きはしていないという方は、このサービスを利用するのも1つの手でしょう。
とはいえ、発送作業を2回行うことになるわけですから、商品の到着まで時間がかかってしまうのも事実です。
このあたりのデメリットにもきちんと目をむけ、考えたうえでサービスの利用を行いたいところですね。
集荷依頼の廃止についてまとめ
ゆうメール等の集荷依頼が廃止されてしまいました。
すでに廃止の処置は行われ、全国の郵便局で新たに後納郵便を行う場合は、
自分でポストか窓口にもって行くか、あるいはゆうパック等の利用が求められます。
もし小型の商品を大量に送るのなら、発送代行サービスを行っている業者もあるようです。
もちろん、郵便局以外の送付サービスを利用するのも手でしょう。
自分が扱う品物や送料に加えて、どの程度の頻度で送るのかということも考え、
各発送サービスを使い分けていきたいところですね。
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