「メルカリ」が非常に高い人気を博して以来、各有名企業や新興企業が次々とフリマアプリをリリースしました。
それぞれが特色を持ったサービスを展開していますが、出品する側にとって最も気になる点といえば、やはり出品手数料でしょう。
特に高額な出品手数料は物販で利益を出そうとする側にとっては困りますし、あまり良いものではありませんよね。
そんな中、しばらくの間出品手数料無料でサービスを続けてきたアプリが「ラクマ(フリル)」です。
このアプリは出品手数料が一切かからないため、物を販売するときには大変便利なアプリでした。
しかしながら、2018年を持って出品手数料が3.5%に増加したようです。
そして、インターネット上ではラクマの手数料がいずれ10%になるのではないか、という憶測が波紋を呼んでいます。
そこで、ここではその憶測の理由についてまとめていきましょう。
ラクマの手数料が10%になるといわれているのはなぜ?
ラクマは、同じく出品料金無料の「フリル」と統合して「ラクマ」として生まれ変わりましたが、
その際でも出品手数料が上下することはありませんでした。
しかしながら、2018年5月に突如として出品手数料が3.5%に増加すると明言。
実際に、今現在、ラクマで出品を行って物が売れると、商品代金の3.5%を請求されるようになります。
それでも他のフリマアプリの手数料と比べると半額以下で、非常に安い金額で出品を行うことが可能です。
しかしながら、なぜか「ラクマの手数料はいずれ10%になる」と囁かれているのも事実です。
その理由は簡単で、多くのフリマアプリが手数料10%に設定している、というのがまず一点でしょう。
「メルカリ」「ヤフオク」「オタマート」「ブクマ!」「minine!」など、着実に利用ユーザーが増えているフリマアプリは、いずれも出品手数料が10%です。
メルカリは新興企業でしたが、これらのアプリを運営しているものの中には、楽天と負けず劣らずの大企業も名を連ねています。
つまり、言い換えれば、「出品手数料が10%でなくてはサービスが立ち行かない」といえるでしょう。
というのも、サーバー運用費だって無料ではありませんし、
お客様の問い合わせに対応するのにも人件費が必要です。
それに加えて、各種運送会社、入金の確認、商品代金の送金などにも、相応の費用がかかります。
これらのサービスを立ち行かせるために重要なのが、つまるところ
「出品手数料10%」なのでしょう。
第二に、低額な出品手数料は他のフリマアプリも実践してきた、という歴史があります。
というのも、メルカリが爆発的に高い人気を博して以来、各企業も後を追うように広告・運営に力を入れてきました。
そのひとつが出品手数料を低くする方法です。
なぜなら、大前提としてフリマアプリは購入する側と出品する側が両方いてはじめて成り立つため、ユーザーを集めなければはじまりません。
全ユーザー共通の願いとして、
「高く売りたい」「安く買いたい」「得をしたい」という気持ちがあります。
そこに手数料が加わると、どうしてもユーザーの利益は損なわれてしまいます。
ですから、ユーザーは常に高く利益を確保できる場所を探しているのです。
そして、「安く購入する」「高く販売する」、
両方の利益を満たすことができる方法が「販売手数料を無料にする」という点にほかなりません。
もちろんこの間、企業はシステムを運用すればするだけ赤字になってしまうので、この期間はいわば「集客期間」です。
人間の特質として、一度定着した場合は何らかの理由がなければ環境を変化させたいと考えません。
そんな心理を利用することで、無料期間中にユーザーを定着させ、その後に利益を得るのです。
よって、ラクマの集客期間が終わったら、今度は徐々に値上げしていくことが考えられます。
実際に「オタマート」「メルカリ」の両者ともにプレオープン期間中は販売手数料が無料になっており、後から10%に上昇した例です。
以下は、各フリマアプリにおける出品手数料の推移です。
メルカリ 0%→10%
オタマート 0%→10%
ラクマ 0%→3.5%
ヤフオク 0%→10円→3%→5%→10%(8.64%)
ラクマは今後どうなる?
ラクマが今後どうなるのかは、今のところは不明です。
しかしながら、今現在3.5%の手数料が導入されているのは事実であり、ここから急に値上がりすることは考えられません。
というのも、ラクマはメルカリと比較するとユーザー数に劣るのか、「なかなか商品が売れない」と話題であり、
ユーザー数の面でもメルカリに一歩遅れを取っている状態だからです。
また、発送方法に関してもメルカリと比較すると一歩劣る面があり、
楽天銀行を介さなければ商品代金の受け取りに一律手数料がかかるなど、メルカリと比較してもマイナスポイントがいくつかあります。
こんな状態で手数料を上昇させでもしたら、
メルカリのほうにユーザーが行ってしまうことは確実です。
ラクマ、ひいては運営会社の楽天としては、ラクマをフリマアプリの筆頭にしたい気持ちがあるでしょうから、しばらくはこの体制が続くことが想像されます。
なぜなら、今のところラクマが他のアプリ、ことメルカリに対して圧倒的なアドバンテージを有しているところは「手数料が低い」という点に他ならないからです。
10000円のものを出品したのであれば、メルカリとラクマの純利益は650円も異なってきます。
特に物販で儲けようとする側にとって、この違いは致命的な差になりかねません。
ですから、ラクマはまずは出品するユーザーを大量に増やし、
そのうえで商品を購入する人も増やそうという算段があるのでしょう。
十二分にユーザーが確保されたのであれば、もしかしたら手数料の値上げも考えられますが、メルカリの隆盛を見てみると、それはまだまだ先の未来であるように感じます。
まとめ ラクマの出品手数料について
ラクマの出品手数料は、しばらくは今のまま、3.5%であると考えられます。
楽天はある程度経営が安定している巨大企業ですから、
突然サービスが終了するということもないでしょう。
物販で使う場合は、安心して使いたいところですね。
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